諦めかけた頃に芽が出る、アボカドと人材育成の共通点

アボカドの新芽の写真

みなさん、こんにちは。
美容室スプラッシュの小林誠です。

 

先日、嬉しい出来事がありました。

3月の終わりに植えたアボカドの種から芽が出てきました。

毎朝の水やりだけは欠かさなかった約2ヶ月間。

何も変化がなく「もうダメかな…」と諦めかけていた矢先のことでした。

 

目に見えない成長とスタッフの意識

アボカドの芽吹きを見て、改めて感じたことがあります。

それは、表面的には何も変わっていないように見えても、実は土の中の根っこでは着実に成長が進んでいる、ということです。

これは、サロンの人材育成にもそのまま当てはまると考えています。

とかく私たちは、売上や指名数といった目に見える「結果」で判断しがちです。

もちろんそれも大切な指標ではありますが、その前に、一人ひとりのスタッフの意識がどれだけ成長しているかを相対的に見ることが、とっても重要だと私は思っています。

 

「箱の中身」が、サロンの本質

お金をかければお洒落で素敵な内装のサロンを作ることはできます。

しかし、サロンの本質は、そこに立つスタッフたちの意識がどれだけ高い波動の状態になっているか、ここが一番大切だと考えています。

美容室を「箱」に例えるなら、その箱の中でそれぞれの個性を持って光り輝いているサロンの本質がスタッフの心です。

 

スタッフの心の状態は、サロン全体の空気感に直結します。

お客様が一歩サロンに入った時に、「あぁ、なんかこのサロンは清々しいな」と感じていただけるような環境を作る。

そんな環境にいるスタッフたちは、無理なくスクスクと育っていくものです。

 

まるで、美しい音楽を聴かせながら育てた野菜が大きく美味しく育つように、怒りや愚痴を言いながら作った料理がどんなに見た目が良くても美味しくないのと同じように、目には見えない心の状態が、お客様に与える印象を大きく左右すると思っています。

 

心が育つ美容師が放つ「波動」

目には見えないかもしれませんが、心が育っている美容師は、ハートが開いています。

そして、「この人に担当してもらうとなんだか気分がいいな」「なんだか懐かしい気がするな」と感じるような、心地よい波動をお客様に伝えているのだと私は感じています。

 

これまでにも、ちょっとしたキッカケで急成長するスタッフを何人も見てきました。

私の仕事は、お客様が心地よいと感じる環境を作り、そしてスタッフたちの心の根っこをどれだけ育てられるかだと思っています。

 

心の根っこが育っているスタッフは、お客様から見ても「楽しそうに仕事してるな」と光って見えるものです。

 

背中を押す、私の役割

私は、スタッフたちの雰囲気を察知し、ほんの少しだけ背中を押すことが、とても大切だと考えています。

芽が出る前の根っこの部分の成長を信じ、そっと見守り、適切なタイミングで栄養を与える。

 

それが、私の役割だと思っています。

それでは、また

美容室スプラッシュのスタッフたちの写真

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「今」を捉える視点・幹部会議で大切にしているコト

代々木八幡の美容室スプラッシュのスタッフ

皆さん、こんにちは。

美容室スプラッシュの代表、小林誠です。

サロンという場では、日々さまざまな出来事が起こります。

小さな不具合や気になる点が出てきたときには、当然のように「改善しなければ」と考えますよね。

でも、実はその「改善」が、かえって新たな問題を引き起こしてしまうことがあるのです。

というのも、「問題を探して改善すること」自体が目的になってしまうことがあるからです。

本来の目的はサロンをより良くすることであるはずなのに、気づけば「問題探し」にエネルギーを使っている。

そんなこと、思い当たる方も多いのではないでしょうか。

 

「より良くしたい」想いが陥る落とし穴

スプラッシュでは月に一度、幹部ミーティングを開いています。

日々の運営やお客様の声、スタッフの様子など、さまざまなことを話し合う場です。

私たちはみんな、会社やチームを「もっと良くしたい」と思っている。

それはとても自然で大切な気持ちですし、個人で活動している方ならなおさらその思いは強いでしょう。

けれども、「良くしよう」と思うがあまりに、気づけば改善が目的になってしまう。

そうすると、かえって空気が重くなり、サロン全体の流れが停滞してしまうことがあります。

 

「今」に問題があると思っていませんか?

なぜ、改善を目的にしてしまうと停滞を招くのか。

それは「今この瞬間にはすでに問題がある」という前提に立っているからです。

「ここが足りない」「あそこが良くない」と、現在を否定するところから物事を見てしまうと、常に不足感の中に身を置くことになります。

これでは、どんなに改善を重ねても満足感にはたどり着けません。

実は、今この瞬間もすでにたくさんのものが満ちている。

そのことに気づく視点を持つことこそが、本当の意味での「前進」につながるのです。

 

問題を直すのではなく、意識を変える

私が皆さんにご提案している「魅力発掘ワークショップ」も、この考え方に基づいています。

大切なのは、今ここにある自分の中の魅力や強みにまず気づくこと。

「すでに持っている」ことを出発点にすることで、自然と物事は前に進み始めるのです。

言い換えれば、「今の状況は中立」だということ。

そこに良い・悪いの判断を持ち込むのではなく、どんな意識レベルでそれを捉えるかがすべてです。

だからこそ、まず取り組むべきは「問題をどう改善するか」ではなく、

「その問題を生み出してしまう、自分の意識のあり方」に気づいていくこと。

ここから本当の変化は始まるのだと、私は思っています。

 

人は心の深さでしかモノが見えないのです。

美容捨スプラッシュのスタッフ

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人から人へ受け継がれるモノ

みなさん、こんにちは。
美容室スプラッシュの小林誠です。

 

人から人へ受け継がれるモノってありますよね。

スタッフたちはたくさんの経験をしながら日々成長していきます。

お客様との関係性も勿論ですが、先輩と後輩の関係性でも本当に日々たくさんの学びがあります。

その経験を活かすためには、その場で何を学ぶかが大事です。

 

代々木八幡 美容室スプラッシュのカット練習風景

技術練習は朝と夜?

私は基本的に夜練習は勧めません。

それは営業後のクタクタな状態で練習して回数だけこなしても、身につく物も身につかないと思うからなんですね。

ただ朝練は積極的に進めています。それは営業前に集中して練習することで、営業開始時間にはアップ済みでベストコンディションになっているからです。

 

最近ではSplashアシスタント杏ちゃんが毎日朝練をしています。

もちろん営業終了後にも練習しているのですが、私はやはり朝の限られた時間内に集中して練習した方が良いと思っているのですが、、。

そしてカット練習は必ず先輩が一緒に練習したり、工程や仕上がりをチェックします。

Splashではもう20年以上続いている風景です。

 

先輩の目線でアジャスト

例えば、たった一人で解説動画を観ながら、見よう見まねでカットの練習をしたとします。

ある程度のカット工程や仕上がりのスタイルは理解できるのですが、練習中の自分に必要な部分をアジャストすることだけはできません。

そこで必要になるのが先輩なんですね。

Splashのスタッフたちは、全員が生え抜きスタッフですので、私が全て一からカットを教えていますが、スタッフそれぞれが成長していく過程で、たくさんの応用を身につけていきます。

その応用も含めて後輩に伝授していきますので、教わる側はたくさんの応用も含めて覚えられますし、細部に至るまでアジャストしてもらえるので、自分の技術を客観視できるようになります。

ここがマンツーマン練習の利点であり、とても重要なポイントになります。

 

受け継がれるモノ

どうかすると技術が重要と思われがちな美容室ですけれども、本当は技術は出来て当たり前の事で、サロンでは技術の他にも大切なコトがたくさんあります。

 

専門知識を使ってお客様にどのようになって頂くのか?という私たちの心の在り方。

お客様がサロン滞在中にどのような気持ちで過ごして頂くのか?というおもてなしの心。

そして、お客様が家に帰ってから次にご来店して頂くまでに、どのような気持ちで過ごして頂くことができるか?という信頼関係。

もう本当にキリがないです。

 

そのために、掃除、サービス、おもてなしなど付加価値も全部身に付けていきますもんね。

それを一人ではとてもとてもできません。

かららこそ、サロンではチームで協働して、お互いの良い所を認め合って共に創っていくのです。

その根幹となる行動指針が先輩から後輩へ受け継がれていきます。

 

代々木八幡 美容室スプラッシュのスタッフ

人は心の深さでしかモノが見えない

スタッフたちはたくさんの経験をしながら日々成長していきます。

お客様との関係性も勿論ですが、先輩と後輩の関係性でも本当に日々たくさんの学びがあります。

その経験を活かすためには、その場で何を学ぶかが大事です。

「できた」「できなかった」で判断するのではなく、心の深い部分で共鳴するような指導を心掛けたいですね。

後輩に対して、怒る人は未来を潰す人

叱る人は未来を与える人です。

 

だからこそ、技術だけ覚えるのではなく、愛を学ぶのです。

人は心の深さでしかモノが見えないのですから。

 

スタッフ達が心の深い美容師になってくれると良いなって、私はいつも想っています。

 

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