みなさん、こんにちは。
代々木八幡 美容室スプラッシュの小林誠です。
冬のような寒さになったと思ったら、一気に真夏の暑さになり、そして徐々に梅雨に向かっていきます。
体調を崩している人が多いです。
何かと変化の激しい時ですので、どうぞご自愛ください(^^)
|美容師の子連れ出勤を考える
現在第二子を出産して育児休暇中のSplashのtomone店長も、第一子を出産後、生後三ヶ月の娘さんを連れて子連れ出勤していました。
以前も書きましたが、この美容師の子連れ出勤に対しては、賛否両論のたくさんのご意見を頂きました。
正直、反対意見も多かったです。
私自身も最初は反対でしたので・・・
そんなtomone店長の子連れ出勤は、私の認識が甘かった部分もありましたが、周りの人たちの協力でなんとか実現できました。
当時、店長としてもスタイリストとしても乗りに乗っている時期のtomone店長でしたが、時には悲し涙、悔し涙を流しながらの子連れ出勤でした。
保育園に預けられない期間限定で、お客様のご理解や、周りのスタッフ達の愛と優しさと協力の中での子連れ出勤でした。
当時のtomone店長の子連れ出勤の様子を書いたブログがこちらです。
【美容師の子連れ出勤を考える】
Splash小林誠のブログ
https://ameblo.jp/somegirls/entry-12104702062.html
そしてtomone店長の子連れ出勤に関しての取材記事はこちら。
【ママ1号だけど、不安はなかった。長女をおんぶしながら活躍する店長とは?】
リクルート・ホットペッパービューティーアカデミー
https://hba.beauty.hotpepper.jp/check/8297/
【子連れ出勤OK、キッズカットボランティア…さまざまな取り組みで業績UPさせる経営とは? 】
リクルート・ホットペッパービューティーアカデミー
https://hba.beauty.hotpepper.jp/check/8313/
【生後3カ月の赤ちゃんと一緒にサロンワークを楽しむ! 】
リクエストQJナビ
https://www.qjnavi.jp/special/love_marriage_childbirth/woman20/
|ママ美容師の子連れ出勤
今月からSplashにママ美容師が入社しました。
Splashの中途採用の求人に応募してくれて、今はパート勤務で生後8ヶ月の息子さんと一緒に子連れ出勤しています。
「子連れ出勤しています。」と簡単に書いてしまいますが、、
面接が終わった後から初出勤まで調整期間をとって、既存スタッフ達と何度も打ち合わせを重ねて、やっと実現した子連れ出勤です。
|まずは慣らし出勤
いきなりの子連れ出勤ではなく、サロンの定休日にまずは慣らし出勤として、練習を兼ねて何度かサロンまで来てもらいました。
家からサロンまでベビーカーでの電車通勤となりますから、朝の通勤混雑時はかなり大変です。
そこで電車の混雑時を避けて通勤し、フレックスタイム制での勤務時間が重要となります。
出勤初日は、2時間程度の勤務時間として、息子さんがサロン滞在でどういう反応するのかを確認しました。
サロン滞在時は、オムツの世話もありますし、授乳のタイミングもあります。
スタッフとも色々なパターンを想定して、子連れ出勤をロープレで予行演習しました。
そこでまずはフロント業務を中心に仕事をしつつ、その後様子を見ながら徐々にお客様に接するサロンワークをしていくことにしました。
|常識を組み立て直す
ブランクがあるママ美容師が子連れ出勤で働けるサロン環境は一朝一夕にできたものではありません。
可能性を信じてたくさんの課題をクリアして、サロン全体で協力して創り上げたのです。
何よりサロンは、お客様をお迎えする場所です。
お客様にご迷惑があってはいけませんし、お客様が滞在時にリラックスできないようではサロンとして本末転倒となります。
すべて上手くいき、バランスが取れるポイントはあるのだろうか。
それを見つけるために、常識というカタチをいったん壊して、新たに組み立て直す必要がありました。
小さなサロンだからこその柔軟さみたいなものも、あったと思います。
|美容師を続けたい
Splashの求人の応募フォームに記入した後、何度も何度もためらいながら送信ボタン押したというメッセージには
「前のサロンは妊娠を機に退職しました。子どもがいると美容師の再就職は難しいと思い諦めていましたが、tomoneさんの記事を読み美容師を続けたいと思いました。」
「生後半年の息子がいます。Splashで私もtomoneさんのように子連れ出勤で働かせて頂けないでしょうか?」
そう書いてありました。
そのメッセージを読んだ時、私は目頭が熱くなりました。
Splashなら諦めていたコトができる。と思ってもらえたことに感謝しています。
そしてこれからのサロンの未来像を創っていけるかと思いワクワクしています。
|ママ美容師の子連れ出勤は可能か
昨日の常識は今日には通用しなくなることがありますし、お客様の考えも多岐に渡ります。
子連れ出勤に関して、匿名の掲示板を読むと反対意見ばかりです。
【子連れ出勤に賛成?反対?】
ガールズちゃんねる
http://girlschannel.net/topics/394976/
こういう反対意見を読むと、サロン側の問題だけではなく、Splashのお客様が不快に思っていることも多いかと思います。
さらに言ってしまうと、Splashにはキッズのお客様や、お子様連れのママのお客様も多数ご来店されます。
「子どもが来るサロンは嫌だ」とご来店されなくなるお客様も過去に何人もいらっしゃいました。
私もサロンとしてメリット・デメリットは何度も考えました。
美容室でママ美容師の子連れ出勤は可能か?
この課題に明確な答えはないように思います。
今でも本当に良いのだろうかと様々なシーンで疑問に思うこともあります。
答えが出る前に、子どもは日々成長を続けて、すぐに大きくなってしまいます。
その中で、私が選んだ答えの一つが「ママ美容師の子連れ出勤は可能」ということになります。
|社員の将来の幸せを願って
Splashは顧問の社会保険労務士にお願いしているので、社会保障制度をフル活用できています。
社労士さんから指示を受けて、産前産後休業、育児休業、健康保険出産手当金などの申請書類に会社代表印を押す時は、作業ではなく社員の将来の幸せを願って押すのです。
ママ美容師の産休育休時の各種申請などもサロン運営では重要となります。
厚生年金など社会保険に加入すると人件費が高騰し経営を圧迫するという意見を聞いたことがあります。
しかし、スタッフが安心して長く働ける環境のサロンは、お客様も長く通って頂けるし、広告宣伝費もほとんどかからないことを私は経験として知っています。
結局、どこにエネルギーを注ぐかだけの話だと思うのです。
|いま私にできること
ママ美容師の復職支援というと、ついつい雇用形態や待遇面ばかりに気を取られてしまいがちです。
しかし、本当は精神的な安心感や周りのスタッフ達の受け入れ態勢などメンタル面を支援することが最優先課題なのです。
ブランクがある美容師は、サロンという第一線に戻る時、ブランクがあっても働けるだろうか?と不安を抱えています。
さらに子連れ出勤となると、お客様や他のスタッフに迷惑になるのではないかと劣等感も感じます。
通勤中など、電車内でも他の乗客に迷惑になっているだろうと罪悪感も感じてしまうものです。
サロンは社員とお客様が幸せを体現できる場所です。
その場では、スタッフがありのままの自分のチカラを発揮して立つことが望ましいです。
そのために、美容師として、経営者として、いま私にできることは、そう多くはありません。
スタッフのこと、お客様のこと、そしてサロンに関係する人たちのこと。
その人たちの想いを受け止め、バランスをとることが今の私にできることだと思っています。
なにより、私自身の進む方向が、自分の中で腑に落ちてワクワクする未来に繋がっています。
それでは、また。
|スタッフ募集の求人情報
美容室スプラッシュのスタッフ募集の求人情報はこちらより
https://www.hairsplash.net/qjin.html
*小林重次郎商店 四代目店主
*キッズカット・Flowers 主宰
*代々木八幡 美容室スプラッシュ 代表
*株式会社スプラッシュリンクス 代表取締役
「髪も心も美しく♪」をモットーにお客様と全社員が「幸せを体現できるサロン」を創造します。
WEBサイト制作では、主に美容系、セラピー系の個人事業主を顧客に持ち、顧客の魅力を存分に発揮したホームページ制作を得意とする。