ヘアドネーションについて

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みなさん、こんにちは。

Splashの小林誠です。

今日は、サロンで数年前より取り組んでいるヘアドネーションのお話を書こうと思います。

「ヘアドネーションて何?」という方もいらっしゃるかと思いますが、このコラムを読むだけで、今日から皆様もヘアドネーションが理解できて、更に周りの人に勧められる様になるかと思います。

少し長文ですが、お付き合いください。

ヘアドネーションとは

ヘアドネーションとは、医療用ウィッグを作るためにカットした髪を寄付することです。

スプラッシュでは、Japan Hair Donation & Charity(通称JHD&C/ジャーダック)という、18歳以下の子どもたちに完全無償でメディカル・ウィッグ(医療用ウィッグ)を製作・提供している国内唯一のNPO法人に賛同サロンとして登録しています。

ヘアドネーション用にカットした髪は、フルオーダーのメディカル・ウィッグ『Onewig』(JIS規格取得)の製作に役立てることができます。

スプラッシュでは、無毛症や小児癌などで髪が減ってしまった子ども達へ医療用ウィッグを送るための支援の一環として、ヘアドネーション用のカットをしています。

数年前からはじめて、既に数十人のお客様にご協力して頂いています。

ヘアドネーションの流れ

ご自宅でお客様ご自身にしていただく事と、サロンで私たち美容師がすることがあります。

1、カウンセリング(サロンで)

2、ヘアドネーション用カット(サロンで)

3、ドナーシートに記入(サロンで)

4、ヘアドネーション用の毛束の送付準備(サロンで)

5、通常通りの施術(サロンで)

6、ヘアドネーション用の毛束をJHD&Cへ送付(ご自宅で)

詳しくはSplashのホームページに書いてあります。

https://www.hairsplash.net/hair-donation.html

お客様の気持ち

お客様は、綺麗に可愛くなりたい時や、気持ちをスッキリさせたい時、何かイベントがあり清楚に整えたい時のために、髪をカットしたりヘアカラーしたりヘアセットをしに美容室にご来店されます。

その中で、もう一つ「髪を切らない」という、伸ばした髪を寄付するという選択肢があります。

JHD&Cでは、ウィッグを作成するために最低31cmの髪を必要とします。

(もちろん、長ければ長いほど良いです)

なぜ31cmかというと、ウイッグのベースに植え込む時、髪を二つ折りにするんですね。

で31cmあると植え込んだ時、15cmの長さになります。

すると女の子用のボブのウィッグができるからです。

無毛症の女の子にとって、ボブのヘアスタイルがどれだけ嬉しいだろうか?想像できますよね。

一方、寄付するお客様が髪を31cm伸ばすのもかなり大変です。

耳の下くらいのショートカットから31cm伸ばすと、胸の下辺りまで伸ばす事になります。

時間として3年くらいでしょうか。

その間もスプラッシュにご来店して、毛先をちょっとだけカットしたり、ヘアカラーしたり、トリートメントしたりしますが、それでもずっと伸ばし続けるのは、かなりの根気が必要です。

継続は力なり

スプラッシュでヘアドネーション用のカットをし始めて数年経過しました。

以前は、カットした髪をサロンでお預かりして、私たちがJHD&Cに送付していたのですが。

ある時、JHD&Cより連絡があり「JHD&Cの名前を騙る詐欺行為があるので、サロンからではなくお客様ご本人から髪を送る様にして欲しい」と言われました。

どんな詐欺かというと、ある美容院でヘアドネーション用にカットした髪をお客様から預かり、その毛束をヘアドネーションには回さず、ヘアエクステ業者へ転売して利益を得るという行為でした。

私はとても悲しくなり、ショックを受けました。

それから、スプラッシュでもJHD&Cの指示通り、カットした毛束をそのまま送付できる様にまとめてお客様にお渡しする事にしています。

私たちは、これからもヘアドネーション用のカットを続けます。

例え病気や無毛症で髪が少なくても、髪を綺麗に可愛くする事で、本当に心まで美しくなれることを、一人でも多くの人に体験していただきたいので、この活動を継続していきます。

特別に派手な活動ではありませんが、継続は力なりの言葉通り、この世界がますます素晴らしい世界になると思っています。

 

それでは、今日はこの辺で。

長文にお付き合いくださいましてありがとうございました。

笑顔で皆様をお待ちしております。

いつもありがとうございます。

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