新卒スタッフとサロンの在り方 #人材育成 #サロン経営

【いいね!・シェアはこちらから】

みなさん、こんにちは。

代々木八幡 美容室スプラッシュの小林誠です。

サロンワークでお客様をお見送りする時、代々木八幡商店街のに出てみると、すっかり秋になった空に鰯雲が広がっていました。

 

自分が立っている場所を愛することは、その場にいる人、その場に訪れる人を愛することに繋がります。

季節の移り変わりとともに、サロンの在り方も変化していきます。

 

新卒社員募集への応募

夏のある日、奈良県からサロン見学にいらしてくれた美容学校生(女性)がいました。

笑顔が可愛くて、とっても礼儀正しい人でした。

 

夏休みを利用して、就職を希望する東京の美容室、数サロンにお客様として来店して、色々な話を聞いたそうです。

その女性に、Splashの新卒社員募集に応募して頂きました。

 

 

未来の美容業界の貴重な財産

昨今の美容業界は極度の人材不足です。

人材が確保できずに閉店するサロンも多いと聞いています。

そんな厳しい業界の中で、Splashを選んで頂いた事、弊社への入社を希望していただいたことを私としてもとても喜んでいます。

未来の美容業界を背負って立つ貴重な財産となる人が、弊社への入社を希望してくれることの喜びと共に、立派な美容師として育って頂きたい思いで、私も身の引き締まる思いでいます。

 

まぁ、本人はまだ、自分が未来の美容業界の貴重な財産だとは感じていないと思いますが、これから10年、20年後には、いまの私のこの気持ちがわかるようになると思います。

人は、自分が実になった時に、はじめて自分が花だった頃のことを理解できるものです。

 

 

人材不足の厳しい状況の中で

見るもの、聞くものに対して自分の中で中立性を欠くと、不安、恐怖というバイブレーションが出てきます。

すると、その原因を「外」の所為にしはじめます。

「環境が悪いから」「社会が悪いから」「政治が悪いから」「会社の方針が悪いから」「上司が!」「部下が!」という風に。

 

外に原因を探していても、翻弄されて迷子になるだけです。

本当は自分の中にしか答えはありませんし、自分の中にしか現実はありません。

 

自分が立っている場所を愛することは、その場にいる人、その場に訪れる人を愛することに繋がります。

季節の移り変わりとともに、サロンの在り方も変化していきます。

 

私自身の中で、もう少しで何かが突き抜けそうな良い予感がしています。

 

それでは、また。

【いいね!・シェアはこちらから】

佐野由梨子の苦悩と花 #人材育成 #店長教育

【いいね!・シェアはこちらから】

みなさん、こんにちは。

代々木八幡 美容室スプラッシュの小林誠です。

 

いい陽気になりましたね。

街を歩けば、そこかしこに花が咲いています。

みなさんの周りには、どんな花が咲いているでしょうか。

 

もうすぐ出産

二月の後半からサロンが大盛況になり、連日ほぼ満席のまま、あっという間に三月が終わってしまいました。

三月は毎週の定休日にセミナーをしていたので、本当に「あっ」という間に去っていきました。

 

さて、三月中旬からSplash店長のtomoneが第二子の出産準備のため産休に入りました。

お客様にもたくさんの励ましをいただきまして、本当に有難いと思っています。

tomoneはもうすぐ出産となります。

私としても、孫が増えるような気持ちでいますので、本当に楽しみです。

 

 

愛溢れる指導

四月になり、Splashにも新入社員が入りました。

美容専門学校を卒業して、この春から新卒スタッフとしてサロンに立っています。

入社して約一週間、美容師としての心構えを先輩スタッフ達から指導され、少しずつ美容師の道を歩み始めています。

 

本人は

「私はメンタルが弱いんです・・・」

「プレッシャーに弱いです・・・」

「お話しするのは苦手です・・・」

と、「そんなこと社長の私に直接言う?」と思うほど弱気な発言が多いですが(^^)

まぁそれはそれとして、本人も時間とともに先輩スタッフ達の愛溢れる指導で成長していくでしょう。

 

現在のSplashスタッフ達は、みんな新卒でSplashに入社しています。

そんなスタッフ達を見ているとわかるのですが、

新卒の頃は、まぁそれはそれは幼かった、精神的に。

 

しかし、一対一での対話や、サロンでの「心の勉強会」を通して、すくすくと成長して、数年すると見違えるように立派になります。

最初から立派な人はいません。

周りの人との関わりの中で、人は成長していきます。

 

 

佐野由梨子の苦悩

サロンはお客様の数も売上げも前年対比を上回る大盛況。

新卒スタッフも入社して、経営的にも運営上も安定しているように思えますが。

 

ひとり、思い悩んでいる人間がいます。

 

佐野由梨子です。

 

tomone店長が産休育休に入り、店長不在のサロンをどのようにまとめていくか。

スタッフ達の心をどのように未来へ向かわせるか。

何より、新しく新卒スタッフが入社して、今までのフォーメーションが変わったりしているので、先輩となったアシスタント小湊萌未の成長をどのように促すか。

 

佐野由梨子は、サロンワークでたくさんの顧客を担当しながら、サロンの人のバランスをとっています。

 

佐野由梨子本人は、「やりがいもあって、毎日楽しくワクワクしています」と言っていますが、私から見るとそれなりの苦悩があると思います。

しかし、それは逆に考えるとノリにノッテいる証拠なのかもしれません。

美容師としても、大人の女性としても、とても成長しているからこその「悩み」なのかもしれません。

 

 

先輩と後輩というタテの関係

昨今では、日本社会全体で組織内の先輩後輩などの縦の関係が希薄になって来ていると言われています。

では、Splashではどうでしょうか。

 

先輩後輩のタテの関係性は、ますます強くなって来ているように感じます。

それは「タテ社会」という単純な関係性ではなく、経験則に基づいた信頼関係だと私は感じています。

 

自分より経験の豊富な人を素直に尊敬する。

その信頼関係の中で、そしてそれぞれの得意分野を共有して協働していく。

 

佐野由梨子も、何かあると必ずtomone店長に相談しています。

tomoneが産休に入ってからも、メッセージしたり、電話したりして相談しているようです。

スタッフの中で、信頼を軸とした人と人との関係性ができあがっていることは、経営者として素直に嬉しいです。

 

 

花を咲かせます

最近のスタッフ達を見ていて、私なりに感じることがあります。

それは「人は成長する」ということです。

その成長とは、人それぞれテーマが違いますが、スタッフ達と10年以上の間、朝から晩まで一緒にいて気がついたことでもあります。

 

美容室だけではなく、他業種でもそうかと思いますが、少子化による人材難時代で新人が入社してくることが稀になっています。

「うちは即戦力しか獲らないから」とか、色々な人から人事に関しての言葉を聞くことがあります。

 

しかし、まったく何もできなくて「この子はきっと美容師として成長しないだろうなぁ」と思ったスタッフが、数年すると見違えるように立派に成長する姿を私は見ています。

しかも、何人も。

 

人は誰しも花を見ると「綺麗だなぁ」と思います。

種(タネ)だけ見ても「綺麗だなぁ」とは思いません。

 

茶色くて小粒で何の変哲も無い「タネ」は、太陽と土と水と、そして愛によって芽が出て成長して、いつか立派な花を咲かせます。

花が散るとまた実ができて、さらにたくさんの花が咲くことになります。

 

誰でも心の中に「タネ」を持っています。

自分では気がつかないかもしれませんが、綺麗で立派な花を咲かせるタネです。

 

誰でも持っています。

 

 

いい陽気になりましたね。

街を歩けば、そこかしこに花が咲いています。

みなさんの周りには、どんな花が咲いているでしょうか。

 

それでは、また。

【いいね!・シェアはこちらから】

まこちゃん、どっちがいい? #極上のおもてなし #小鹿野町

【いいね!・シェアはこちらから】

みなさん、こんにちは。

代々木八幡 美容室スプラッシュの小林誠です。

*小林誠の自己紹介はこちらより

 

誰にだって人生の中で忘れられない言葉があります。

あの一言で、目の前がひらけた。

あの一言で、助かった。

あの一言で、・・・と。

なにげない言葉でも、一生記憶に残る言葉があります。


大森床場

生まれてからずっと、父親が通っていた理容室で髪を切っていました。

私の出身地の小鹿野町にある大森理容です。

あのころは「大森床屋」とか、単純に「床場(とこば)」と呼んでいました。

 

小学生低学年くらいまでは、祖母に連れられて一ヶ月か二ヶ月に一度は床場に通って、五分刈り(バリカンの9mm)の丸坊主にしてもらっていました。

夏になると「ちょっと短め」で三分刈り(バリカンの6mm)にしてもらいました。

 

いつも床場に行って少年マガジンの「釣りキチ三平」を読むのが楽しみでした。

待合で自分の順番までの間に「釣りキチ三平」を読みます。

床場が空いていてすぐにカットできてしまう時は、漫画が読めないので、なんだか残念に思ったものです。

 

 

人生の節目は床場へ

子どもの頃から、行事ごとの前はかならず床場で坊主にしてもらってました。

七五三や入園式、卒園式、そして入学式などの行事前に床場にいきます。

さらに夏休みに入ったり、学期が始まる前や年末にお正月を迎えるためにも床場に行きました。

人生の節目には、いつも大森床場の出番です。

 

私は子どもながらに床場が大好きでした。

床場の入り口のドアを開けた瞬間のシャンプーやパーマ液の匂い。

散髪しながらの大人たちの世間話。

ドライヤーの音や水の流れる音。

カットの時のハサミのシャキシャキした開閉音。

シャンプーの時の泡立ちや指の感触。

顔そりの時のカミソリが肌に当たる感触。

髪を乾かす前のトニックのスッキリ感。

大森のおじぃ

床屋のおじいちゃんは、頭を拭いたタオルを洗い物のバケツにソフトボールのピッチャーの投げ方でスゥーと投げます。

そして洗い物バケツに入るタオル。

その姿がとってもカッコ良く見えたものです。

 

しかし、そのタオルを投げるようすを鏡越しに見ていた小学生の私は、

「もしもオレが床屋だったら、お客さんの頭を拭いたタオルは投げないなぁー」

って思ったりしてました。

生意気な子どもです。

 

そのおじいちゃんは、大森床屋の現店主のぶ君のおじいちゃんで、

先先代の店主 大森常吉さん

すでに何十年も前に亡くなってしまいましたが、職人気質でとってもカットが丁寧な理容師さんでした。

いまは亡き私の祖母は「大森のおじぃ」と呼んでいました。

 

ちなみに、現店主「のぶ君」は、私の一つ上の年齢で高校の先輩。

奥様は私の高校の同級生でもあり、東京マックス美容専門学校の同級生でもある「稔子ちゃん」。

 

私の父親は今でも大森床屋に通っています。

父親は中学を卒業してすぐに通い始めたので、もう60年くらい通っている計算になります。

何かと縁が深いです。

 

まこちゃん、どっちがいい?

床場でカットが終わり、シャンプーをしてもらった後、仕上げに入ります。

坊主頭なのに一丁前にドライヤーをかけてもらいます。

ドライヤーの前に、大森のおじぃがヘアトニックをつけてくれます。

 

その時に

「まこちゃん、日本の香水とアメリカの香水、どっちがいい?」

と必ず聞いてくれます。

私が「日本の香水がいい!」と言うと

大森のおじぃは「日本がいいか。お前はいい子だなぁ。」と必ず言って、いい顔をして笑います。

 

いま思えば、日本のヘアトニックとアメリカのヘアトニックの二種類が床場にあったとは思えません。

大森のおじぃはサービス精神から、子どもの私にヘアトニックを選ばせてくれたのです。

私のことを初めて大人扱いしてくれたのが大森のおじぃです。

大人と同じサービスをしてくれたのが大森のおじぃです。

 

私の宝物

現在の私は、大森のおじぃと同じ理美容業界で働いています。

私のサロンであるSplashのスタッフたちには、

「お子様のお客様が来ても子供扱いしてはいけないよ。

子どもでも大人と同じように、サロンの状況をすべて把握しているんだからね。

礼節を持って接しなさい。」

と伝えています。

 

これは私が子どもの頃、大森のおじぃから教えてもらったことです。

 

大人にとって普通のサービスでも、子どもにとっては極上のおもてなしになります。

 

Splashへは、毎日たくさんのお子様たちがカットに来てくれます。

Splashに来店した時のことを生涯心の何処かにしまっておいてくれる子が、

その中に一人でもいてくれるなら・・・。

私は経営者としても、美容師としても幸せで、とても豊かなことだと思っています。

私が目指す、幸せを体現できるサロンの一側面でもあります。

 

 

大森常吉という理容師

上の写真は、大森のおじぃの写真です。

現店主の大森ご夫妻からいただきました。

 

理容師大森常吉は、美容師小林誠に、仕事の上でのとても大切なことを教えてくれました。

 

『まこちゃん、日本の香水とアメリカの香水、どっちがいい?』

 

大森のおじぃの言葉と写真は、私の一生の宝物です。

 

 

誰にだって人生の中で忘れられない言葉があります。

あの一言で、目の前がひらけた。

あの一言で、助かった。

あの一言で、・・・と。

なにげない言葉でも、一生記憶に残る言葉があります。

 

それでは、また。

【いいね!・シェアはこちらから】