皆さん、こんにちは。
美容室スプラッシュの代表、小林誠です。
サロンという場では、日々さまざまな出来事が起こります。
小さな不具合や気になる点が出てきたときには、当然のように「改善しなければ」と考えますよね。
でも、実はその「改善」が、かえって新たな問題を引き起こしてしまうことがあるのです。
というのも、「問題を探して改善すること」自体が目的になってしまうことがあるからです。
本来の目的はサロンをより良くすることであるはずなのに、気づけば「問題探し」にエネルギーを使っている。
そんなこと、思い当たる方も多いのではないでしょうか。
|「より良くしたい」想いが陥る落とし穴
スプラッシュでは月に一度、幹部ミーティングを開いています。
日々の運営やお客様の声、スタッフの様子など、さまざまなことを話し合う場です。
私たちはみんな、会社やチームを「もっと良くしたい」と思っている。
それはとても自然で大切な気持ちですし、個人で活動している方ならなおさらその思いは強いでしょう。
けれども、「良くしよう」と思うがあまりに、気づけば改善が目的になってしまう。
そうすると、かえって空気が重くなり、サロン全体の流れが停滞してしまうことがあります。
|「今」に問題があると思っていませんか?
なぜ、改善を目的にしてしまうと停滞を招くのか。
それは「今この瞬間にはすでに問題がある」という前提に立っているからです。
「ここが足りない」「あそこが良くない」と、現在を否定するところから物事を見てしまうと、常に不足感の中に身を置くことになります。
これでは、どんなに改善を重ねても満足感にはたどり着けません。
実は、今この瞬間もすでにたくさんのものが満ちている。
そのことに気づく視点を持つことこそが、本当の意味での「前進」につながるのです。
|問題を直すのではなく、意識を変える
私が皆さんにご提案している「魅力発掘ワークショップ」も、この考え方に基づいています。
大切なのは、今ここにある自分の中の魅力や強みにまず気づくこと。
「すでに持っている」ことを出発点にすることで、自然と物事は前に進み始めるのです。
言い換えれば、「今の状況は中立」だということ。
そこに良い・悪いの判断を持ち込むのではなく、どんな意識レベルでそれを捉えるかがすべてです。
だからこそ、まず取り組むべきは「問題をどう改善するか」ではなく、
「その問題を生み出してしまう、自分の意識のあり方」に気づいていくこと。
ここから本当の変化は始まるのだと、私は思っています。
人は心の深さでしかモノが見えないのです。

*小林重次郎商店 四代目店主
*キッズカット・Flowers 主宰
*代々木八幡 美容室スプラッシュ 代表
*株式会社スプラッシュリンクス 代表取締役
「髪も心も美しく♪」をモットーにお客様と全社員が「幸せを体現できるサロン」を創造します。
WEBサイト制作では、主に美容系、セラピー系の個人事業主を顧客に持ち、顧客の魅力を存分に発揮したホームページ制作を得意とする。