マタニティ美容師という生き方 #ママ美容師 #女性美容師

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みなさん、こんにちは。

代々木八幡 美容室Splashの小林誠です。

 ※小林誠の自己紹介はこちら

 

急に寒くなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

それにしても雨が多いですね。

雨は浄化の作用があると言われていますが、さすがにそろそろスカッと晴れた青空が恋しくなります。


第二子を妊娠

Splash店長のtomoneが第二子の妊娠をお客様にお知らせしてから、二週間が経ちました。

お客様からは

「おめでとう!」

「良かったですねー!」

「身体を大事にね!」

「楽しみにしてるからね。」

と、たくさんの祝福の言葉をかけていただいています。

 

これも第二子だからこその言葉で、いま2歳4ヶ月の娘さん(第一子)を妊娠した時は、少しだけ反応も違いました。

 

お客様に妊娠のことを伝えると

tomoneが第一子を妊娠した時は、tomoneがスタイリストとしてノリにノッている時でした。

tomoneはスタイリストとして指名数最高記録を出したり、売上げも最高記録を出して、美容師として、店長として、まさに脂が乗っている時期でした。

 

お客様に妊娠のことを伝えると

「おめでとう!でも、仕事は辞めちゃうの?」

「おめでとうございます!良かったですね。美容師は辞めるんですよね?」

という感じだったのです。

 

お客様も、妊娠して出産して、子育てしながら美容師として働くtomoneの姿を想像できなかったのかもしれません。

何より、自分のお気に入りに美容師が、一時的にとはいえ「仕事を休む」となれば、お客様も「自分の髪は誰に任せればいいの?」と不安になります。

 

休むことも仕事だよ

当時、tomoneの第一子の妊娠初期は、悪阻(つわり)が酷くて、お客様を担当する合間に、バックヤードのスタッフルームでダウンしていたり、トイレの通路でダウンして寝ていたり、気持ち悪くて何も食べられないのでキュウリだけかじっていたりしていました。

安定期に入るまで、お客様に妊娠をお伝えすることを躊躇していたので、tomoneなりに本当にツライ時期を過ごしていたのでした。

 

「みんなに申し訳ない」

当時tomoneは

「悪阻で仕事が思うようにできなくて、みんな(他のスタッフ)に申し訳ない」

と言っていました。

「サロンが忙しい時、みんなが頑張っているのにスミマセン」と。

 

そんなtomoneの言葉を聞いて、私はtomoneにこう言いました。

「友音ちゃん、休むことも仕事だよ。」

 

tomoneがサロンワークを思うようにできなくても、一人の女性美容師として存在している意味はとても大きかったのです。

他の女性スタッフたちが、tomoneの姿の中に、自分の将来の姿を重ねて見ている。

だからこそ、私は、tomoneに無理して欲しくなかったのです。

 

確かに、売上が下がるとか、お客様のご予約をセーブしたり、ご予約をお断りしてしまい、客数が少なくなるという、サロンの経営上のリスクはありました。

が、そんなことより、私はスタッフの将来や生き方を尊重したかったのです。

 

他のスタッフたちの協力やバックアップもすごかったです。

 

その後、tomoneは産休に入り、出産して、育児休暇に入りました。

生後三ヶ月の娘さんを連れて「子連れ出勤してサロンに立ちたい」と言った時は、私の方がビックリしたのもです。

その時の様子は、当時私がブログに書いています。↓

『美容師の子連れ出勤を考える』2015年12月10日の小林誠のブログより

 

そして第二子

tomoneから第二子を妊娠したことを伝えられたのは、ちょうどSplashの夏休み明け2017年8月中旬でした。

私は、本当に嬉しくてワクワクしました。

しかしtomone本人は、またもや悪阻で苦しむことになります。

第二子だからといって悪阻が軽くなることはありませんでした。

その時期に歩調を合わせたように、アシスタントが退職したり、他のスタッフ2名が体調を崩したりしました。

 

tomoneは店長として人事面から「サロンの雰囲気づくり」に頭を悩ませつつ、一方では悪阻と向き合っていました。

しかし、今回も他のスタッフたちの協力がすごかったです。

 

Splashのような小さなサロンでは、何かコトが起こったとき、

特に「人」に関しての問題が起こったとき、

人間関係の良し悪しが顕著に現れます。

サロンは人で成り立っています。

人が集まる場所がサロンです。

 

Splashでは、人間関係の問題が少ないのは、やはりtomone店長をはじめ、スタッフたちが愛情豊かだからなんだと、問題が起こったときにヒシヒシを感じます。

経営者として有難いことです。

そして、本当に頭が下がります。

 

これからのSplash

10月に入り、悪阻もひと段落して、少しだけお腹が出てきたtomoneですが、お客様とも妊娠、出産のことを楽しそうに話しています。

「今回は東京で産むことにしたので、ギリギリまで働いて、またすぐ帰ってきます!」

と相変わらずパワフルな発言をしています。

 

女性美容師が「マタニティ美容師」として、働ける期間はそう長くはないです。

せいぜい半年くらいでしょうか。

しかし、その妊娠期間中にできること、できないことを明確にすることが、とっても大切だと感じています。

そして、周りの人間の協力があってこそ、マタニティ美容師は真正面からお客様に向き合えるのです。

 

tomoneの女性美容師向けのワークショップ

最近tomoneは、

「子育てしながらでも働きたい女性美容師さん向けに、妊娠期間中にどんな風に働いていけばいいかっていうディスカッション形式のワークショップをやりたい」

と言っています。

 

嬉しさ、楽しさ、ワクワクと不安が混在してしまうマタニティ美容師としての妊娠期間中。

たくさんの女性美容師さん達と、素晴らしい共有ができるのではないかと、私は思っています。


 

人それぞれに、人生を歩んでいくための選択があります。

未来は自分で選ぶことができます。

私はその選択をサポートしていきたいと思っています。

それが「幸せを体現できるサロン」の一つの側面だからです。

 

それでは、また。

 


●セミナーのお知らせ

tomone店長と私でセミナーを「おもてなしカフェ」でします。

『女性美容師がずっと働くために必要なこと』

皆様、ぜひご参加下さい(^^)

https://omotenashi-cafe.com/event/mama-biyoshi-2017-11-21

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大泣きして元気になる

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みなさん、こんにちは。
代々木八幡 美容室スプラッシュの小林誠です。

秋の風が吹きはじめて気持ち良い季節になりましたね。

 

先日のこと、アシスタントの萌未ちゃんに私から質問してみました。

小林:「萌未ちゃんさぁ、最近すごく生き生きしてるよね。営業中もとっても元気で感じがいいよ。何かあったの?」

萌未ちゃんは、こう言いました。

萌未:「この前、小林さんに練習のことで怒られて、自分の考えが甘かったって思いました。それで考え方が一気に入れ変わりました。」

小林:「すっごく泣いたよね?その後、落ち込んだり、変な気分を引きずったりしなかったの?」

萌未:「大泣きしたら元気になりました(笑)」

小林:「夏から色々あったから、きっとたくさんの想いが滞ってたんだね。スッキリ流れていって良かったじゃん。」


●アシスタントを泣かせてしまった

私は萌未ちゃんを叱って、泣かしてしまったことを気にしていました。

でも当の本人は、スッキリして前にも増して元気になりました。

 

社長がアシスタントを泣かせてしまう。

この現実だけを切り取ってみると、なんてヒドイんだろうと思います。(自分のコトながら)

しかし、私は気分で叱っているのではありません。

この子を絶対に立派な美容師にする。と常に想い、それを教え諭しています。

お説教です。

 

今回の萌未ちゃんの言葉を聞いて、私の気持ちが少し伝わったかな。

そう思い、少し安心しました。

 

●和気あいあい?

Splashの場合、外部から見ると「みんな仲良く、和気あいあい。のんびりやっている。」と思われる場合があります。

しかし、スタッフ同士でもそうですが、「もっとSplashを良くしたい。もっとお客様に喜んでいただきたい。」みんなそう思いながら毎日過ごしています。

私たちは美容師というプロです。

生半可な気持ちでサロンに立つことは許されません。

そこにはプロとしての厳しい一面があります。

 

●地に足をつけて

誰だって

時には失敗することもあります。

時には怠けたいこともあります。

疲れてしまって、もうダメかもって思うこともあります。

 

でもそれで良いんです。

派手さは無くても良いんです。

 

地道にしっかり地に足をつけて。

常にポジティブじゃないといけないという、その囚われを手放すことが必要です。


 

私は時々スタッフを泣かせてしまいます。

これからも泣かせてしまう、かもしれません。

それでも私は、スタッフたちの5年後、10年後の姿を楽しみにしています。

必ず立派な人間になっていきます。

 

素晴らしい世界が待っています。

 

それでは、また。

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お客様はサロン内の雰囲気をすべて把握できます

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みなさん、こんにちは。
代々木八幡 美容室スプラッシュの小林誠です。

 

人が人を育てるのではなく、環境が人を育てると思っています。
だからこそ、サロンの環境を清らかにしておく必要があります。
清らかにするとは、お客様でもスタッフ同士でも、常に風通しを良くしておくことだと思います。
風通しの良い環境は、人が創るのです。

 

思想家 安岡正篤(やすおか まさひろ)は

環境が人を作るということに捉(とら)われてしまえば、
人間は単なる物、単なる機械になってしまう。

人は環境を作るからして、
そこに人間の人間たる所以(ゆえん)がある、
自由がある。

即ち主体性、創造性がある。

だから人物が偉大であればあるほど、
立派な環境を作る。

人間が出来ないと環境に支配される。

という言葉を遺しています。

 

●独特な環境

さて、代々木八幡商店街にある、街の小さな美容院の話になります。

スタッフ数6名の小さな美容院のスプラッシュの話です。

 

サロンという環境は、ある種、独特な環境と言えるかと思います。

朝から晩までお客様がいらっしゃって、お客様がいらっしゃらない時間でも、スタッフは常に一緒。

仕事もプライベートもたくさんのことを共有します。

独特ですよね。

 

これで人間関係が悪くなったり、派閥ができたりしたら、もう死活問題です。

というのも、サロンへいらっしゃるお客様は、すべてわかっていらっしゃるからです。

サロンにご来店して入り口のドアを入った瞬間、

椅子に座った瞬間、

お客様は、サロン内の雰囲気をすべて把握できます。

 

 

●人間関係が最重要

スタッフが朝から晩まで一緒にいるという事は、人間関係が良好なうちはサロン内の雰囲気もいい感じです。

しかし・・・

一旦、スタッフ同士が不仲になってしまうと、もう全ての調子が狂ってしまいます。

特にSplashのような小さなサロンでは、ね。

 

ここで勘違いしてはいけないのが、スタッフの仲が良い事とチームワークが良い事は別問題だという事です。

仲が良いだけのチームには、チームとしての魅力がありません。

チームの魅力が、サロンの魅力につながりますから、人間関係が最重要です。

 

●オーナーや店長の心の状態

今でこそ、Splashの人間関係は非常に良好ですが、過去にはギスギスしていた時期もあったんです。

そんな時は、やっぱりオーナーである私の責任なんですね。

オーナーや店長の心の状態が、サロンの雰囲気に、全て反映されてしまいます。

 

Splashもオープンしてから16年の間に

サロンの環境は、全く違うものへと変化しました。

それは何故かというと、お客様やスタッフたちの求める物事が、変化してきたからです。

 

●スタッフの意見を反映させながら

私は、頑なに変化させない部分と、節操がないと言いますか、変化するための切り替えが素早い部分の両方を持ち合わせています。

なので、「変える!」と言ったら、一夜のうち変えたくなります。

その割に、「そろそろ変えたほうがいいんじゃない?」という部分をずっと継続していけたりします。

 

なので、周りにいるスタッフたちは、ずいぶんと大変な時もありますが、

今ではかなりtomone店長や佐野由梨子、木村由里香の意見を反映しながらサロン環境を整えています。

時には、私の知らないところで、スタッフたちが物事を先に進めてくれていることもしばしばあります。

ずいぶんと頼もしくなったなぁと感慨深いです。

 

●社員とお客様が幸せを体現できるサロン

私は、街の小さな美容院のSplashで、社員とお客様が幸せを体現できるサロンを創るという目標を持っています。

社員とお客様が幸せを体現できるサロン?

少し曖昧な言い方になっていますね。。

 

幸せの定義は人それぞれです。

 

だから、幸せを体現できるとは、良いエネルギーを出すことだと考えています。

自分が出したものは、カタチはどうであれ、自分に返ってきます。

すべては循環です。

 

良いエネルギーとは、人それぞれが、心が豊かになるために必要なエネルギーだと、考えています。

そのエネルギーの循環です。

 

サロンから、世の中に良いエネルギーを循環させる事です。

その結果、自分もついでに豊かになっていく事が目標です。

 

人が人を育てるのではなく、環境が人を育てると思っています。
だからこそ、サロンの環境を清らかにしておく必要があります。
清らかにするとは、お客様でもスタッフ同士でも、常に風通しを良くしておくことだと思います。
風通しの良い環境は、人が、創るのです。

 

それでは、また。

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