美容師は見て覚えられるのか? #新人教育

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みなさん、こんにちは。

代々木八幡 美容室スプラッシュの小林誠です。

 

サロン内を瞬時に状況把握

4月に新卒入社した新人スタッフも6月くらいになると、たくさんの仕事を任されるようになります。

自分一人でできる仕事が多くなり、お客様に一対一で接することが否応無しに増えてきます。

Splashは、休日はもちろんですが、平日でもサロン内がほぼ満席になることが多いので、

新人スタッフは自分が今何の仕事を優先したら良いかの判断を自分でしなければなりません。

 

特に、バックヤードからサロンのフロアに一歩踏み出した時、サロン内を瞬時に状況把握できるといいですよね。

 

しかしですね、これは理想論です。

なかなかどーして、そうはいきません。

 

では、どうしたら良いのでしょうか?

 

 

先輩からの一言アドバイス

一つ一つの仕事は把握できても、サロンの流れや優先順位はまだまだ把握できないものです。

そんな時に必要なのが先輩からの一言アドバイスです。

 

先輩スタッフたちも自分が新人だった時には、代々の先輩たちに手取り足取り指導してもらって、たくさんのコトを覚えてきました。

時には厳しく、時には優しく、みんな愛をもってお互いに向上してきたのです。

 

「あの時に先輩からの一言アドバイスが無かったら、きっと美容師を辞めていた。」

「なかなか美容師として成長できなかった時、先輩が自分の存在自体を認めてくれたことで救われました。」

誰にだって、こういう想いはあるはずです。

 

言い方を変えると、美容師は自分一人だけでは成長できない。ということです。

 

 

美容師は見て覚えられるのか?

美容師の仕事は見て覚えられるか?

ま、無理ですよね。

 

確かに、最近の若者や子ども達の中には、ピアノを習ったこともないのに、難易度の高い曲を一回聴いただけで弾けてしまう子や、

誰に教えてもらったこともないのに、芸術的な絵を描ける子が多くなっているといいます。

本来の人間の能力は無限で、誰でも簡単に物事がスムーズに出来る能力を持っているだろうと思います。

 

しかし・・・

「見て覚えろ」と言って、誰でも全員が美容師の仕事を覚えられたら理想です。

お客様を綺麗にするという目的に到達するまでの過程で、どんなコトが必要なのかを教えてもらい、何度も何度も練習して習得する必要があります。

まさに継続は力なりという言葉の通りです。

 

ちなみに「継続すること」とは、難行苦行の末にやっと習得するということではありません。

シンプルに楽しく続けていくことが大事です。

 

そのためのサロン教育環境が必要ということです。

 

 

サロンにおける本来の教育

スタッフ達の新人スタッフや後輩を指導している姿を見ていると

「サロンにおける本来の教育ってこういうものだよなぁ〜」

と感じます。

 

先輩スタッフが、後輩を時には厳しく、時には優しく、愛を持って指導しています。

そこには「効率」「利益」「生産性」という思考はありません。

 

先輩たちが後輩に対して単純に

「早く立派な美容師になってほしい」

「美容師の楽しみを一緒に分かち合いたい」

という想いからの行動が、サロン教育に反映されています。

だから、練習中は常に笑いがあります。

あんまり歯を食いしばってなくて、みんな笑顔なんですね。

 

 

人との関わりの中で

どんなの能力の高いスタッフでも、見て覚えるには美容師の仕事は複雑すぎます。

誰にも教わらないのに、最初から見て覚えることは不可能ということになりますね。

「見て覚える」という精神論も時には必要ですが、それをサロン内で強要するのは問題外です。

 

人との関わりの中で覚えたコトの復習として、先輩の仕事と自分の仕事の「違い」を見て覚えれば、なんだか楽しくなりますよね。

サロンの人間関係の中で、教え育てる環境が出来ているからこそ「見て覚えられる」のです。

本末転倒にならないようにしたいですよね。

 

それが幸せを体現できるサロンへの第一歩です。

 

それでは、また。

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サロンの技術練習を朝練のみに移行した結果は?

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みなさん、こんにちは。
代々木八幡 美容室スプラッシュの小林誠です。

蒸し暑さが倍増しています。
ゲリラ雷雨も多発しているようです。
ご注意くださいませ。

今日は10日。
Splashの給料日です。
今月も滞りなく社員に給与を渡せて、一安心しているところです(^^)

 

●夜練習禁止

Splashは営業時間外の個人レッスン(技術練習など)を夜に行うことを禁止して朝型にシフトしています。

朝練のみにシフトして既に数年経過しました。

※朝練と夜練のどちらが良いか。これには賛否両論あるので、ここでは善し悪しに関してではなく、単純に結果だけを書いてみます。

 

●朝練のみに移行した結果

■営業時間開始直後にスタッフ達の精神的コンディションが良好

■朝練で1時間〜1時間半程度、手を動かしているので施術のウォーミングアップがバッチリ

■長時間の練習時間が取れないので「ここで覚えなければいつ覚えるんだ!」くらい集中して短時間練習するので覚えが良い

■夜は比較的早く帰れるので、営業の疲れを翌日まで持ち越さず、スタッフたちが超健康的

そして何より、離職率が低くなりました。

更に年々売り上げも上がっています。

 

●やる気があるにも程がある

ところが!

私の目を盗んで、こっそり夜練するスタッフが続出しました。

しかも、夜練習している写真をSNSに平気で投稿しています。

私は「夜練は禁止ね!」と何度も言っていますが、それでもコッソリ夜練をしているようです。

やる気があるにも程があります(笑)

 

営業で疲れた時などは、練習なしで早く帰れると思えるだけでも、心に余裕ができるのかもしれません。

 

●年内にはこっそり定休日を週二回にしようかと

一般的なサロン営業では、火曜日(または月曜日)の定休日にプラスして、各スタッフがシフト制で月に1〜2回の公休日をとり、月6〜7休にしているサロンが多いようです。

Splashの定休日は、火曜日と第1第2第3水曜日です。

考えてみると、一週間のうち二日間も定休日として店を閉めてしまうことに、最初は躊躇がありました。

ついつい「日銭の売上げ」を意識してしまったのです。

 

しかし、週二回の定休日の一日は、スタッフたちは自主的にサロンへ来て2〜3時間の練習をしています。

私が「休む時はしっかり休みなさい」言っても「ちょっとでも練習をしたいです。」と休日でもサロンへ来ます。

松下幸之助ではないですが、スタッフ達は「週休二日の一日は教養、一日は休養」を自然と実践しているようです。

年内には、こっそり完全週休二日にしようと、私一人で企んでいます。

 

●隙間を創るとは伸び代を創る

売上げ重視の経営的観点から人材育成した場合、肉体的に無理がきくうちは、やれ効率化だ。やれ生産性だ。と時間の隙間を埋める事に重点を置く傾向があります。

人は誰しも肉体的に老化しペースダウンするものです。

スタッフに長く働いてもらい、しっかり成長してもらうためには、時間の隙間を埋めるのではなく、隙間を創るコトに重点を置くと良い。と実感しています。

時間の隙間を創るとは、スタッフ達の人間的な伸び代を創ると同義です。

心の奥行き、心の深さを創るのです。

 

 

いつもスタッフ全員の練習スケジュールを組み立ててくれているtomone店長、佐野由梨子、木村由里香にも感謝しています。

Splashは街の小さなサロンですが、スタッフの離職や売上減の悩みがなく、日々スタッフ一丸となって、お客様の心に目を向けられる営業ができていることが、最大の良い結果だと感じています。

それでは、また。

 

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