人材難時代のサロン繁栄の道しるべ #働き方改革 #美容室経営

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みなさん、こんにちは。

代々木八幡 美容室スプラッシュの小林誠です。

 *小林誠のプロフィールはこちらより

 

お盆休みを前に台風13号が近づいています。

関東方面に直撃するようです。

自然には逆らえませんが、被害が最小限になりますように。

 

 

 

子連れ出勤という選択肢

Splashのスタッフ6名全員が女性です。

その中に2名のママ美容師がいます。

ご存知!tomone店長(3歳と生後4ヶ月の二児の母、現在育児休業中)と渡邉千愛(生後11ヶ月の一児の母、現在子連れでパート勤務)です。

 

二人とも、出産後に保育園への入園が決まるまでの育児休業期間中に、子連れで出勤するというスタイルを選択しています。

美容師の子連れ出勤に関しては、賛否両論ありますし、過去にも私の意見や、サロンとして選択したコトをインタビュー取材ブログにも書いていますので、今回この場で語ることは割愛させていただきます。

 

ママ美容師の職場復帰に関して、私が感じてることを今日は書いてみますね。

 

 

ママ美容師の復職支援

ママ美容師や休眠美容師の復職に関する支援のことを考えた場合、ついつい陥りがちになるのが、技術的な支援を優先してしまうことかもしれません。

つまり、1年〜3年ほどブランクがあるママ美容師をサロンへ迎え入れる場合、ついつい「技術的にサロンのレベルに達していないのではないか」という考えを迎え入れる側のオーナーや店長が持ってしまうことが多いと思うのです。

 

Splashでも、ベーシックカット講習をしていて、過去にたくさんのママ美容師さんが私のカット講習会をステップとして、それぞれのサロンへ復帰して行きました。

私が休業中の美容師にカットを教えていて感じたことは、

技術的な問題ではなく、精神的な問題だ。

ということでした。

 

実は、一度身に付けた技術は、数年のブランク程度では色褪せるものではありません。

技術的な支援を優先してしまうと、本来の優先事項である迎える体制作りを見過ごしてしまう場合があるのです。

 

 

スタッフを迎える体制作り

サロンの人間関係

どのような企業でもそうかと思いますが、転職や復職時に一番気になるコトは人間関係です。

「別にどんな奴が居ようと美容師として働ければ人間関係なんて構わない!」という、よっぽどのツワモノでもない限り、普通の人間ならやはり人間関係が良好なサロンの方がいいですよね。

この場合のサロンの人間関係は、仲良しこよしでスタッフ同士仲が良いということではありません。

サロンとしてチームワークのバランスが取れているということです。

もちろん、チームワークの良いサロンは、スタッフの仲もいいですが。

 

人間関係が良好なサロンは空気感もスゥ〜と透き通っていて、お客様からしても居心地の良いサロンとなります。

 

サロンの労働環境

そして、二番目に重要となるのが、社会保険、労働時間などの労働環境です。

個人店のサロンと法人のサロンでは、スタッフ(社員)が受けられる社会保障はかなり変わります。

女性スタッフが、産休・育休から職場復帰までの間に、どれだけの社会保障制度があるかご存知ですか?

 

 

人材難時代のサロン繁栄の道しるべ

女性美容師の皆さまへ

サロンで働いていて「結婚したい」と思った時、すぐに相談できますか?
結婚して「子どもが欲しい」と思った時どのように行動しますか?

 

  • サロンのオーナーや店長へは、どのように伝えますか?
  • サロンのスタッフたちには、何を手伝ってもらいますか?
  • お客様へはどのようにお伝えするでしょうか?
  • そして、自分自身では、何をすれば良いでしょうか?(^^)
「今のサロンでは妊娠、出産してから復帰して働くことができないかもしれない」

「オーナーや店長に、子どもが欲しいことを伝えにくい」

「家族の考え方と、サロンの方針が合わなくて板挟みになっている」

女性美容師として生きていくと決めていても、結婚、妊娠、出産、子育てに関して、どうしたら良いか不安なまま働いている人が多いとお聞きします。

結婚を決めた時から、妊娠、出産、子育ての、それぞれのタイミングでどのように行動していくと、一番自分に合った働き方ができるかを考慮したサロン選びをしたいですね。

 

オーナー・店長の皆さまへ

サロンの女性スタッフが、結婚して「子どもが欲しい」と希望した時、どのように行動しますか?
個人事業者のサロンで働くスタッフと、法人のサロンで働くスタッフでは、受けられる社会保障制度に差があります。その差は金額にして約100万円なのをご存知ですか?

 

  • 女性スタッフが、産休・育休から職場復帰までの間に、どれだけの社会保障制度があるかご存知ですか?
  • 社会保障制度(出産育児一時金、出産手当金、育児休業給付金)の申請時期、申請方法は?
  • 売り上げと人材育成のバランスの取り方はどうしますか?
  • 人材不足のスタッフ構成での産休・育休はメイワクですか?
  • 売り上げトップの女性スタイリストが産休・育休・時短勤務になったら?
  • サロンとして、女性美容師をどのようにバックアップしますか?
「長年働いてくれている女性スタイリストから、急に結婚退職を相談されて困った。」

「女性スタッフが結婚して子どもがいても働けるサロンて、どんなサロン?」

「ママ美容師の休日や給与体系はどうすれば良いだろう」

女性美容師さんへのインタビューでは、「結婚しても子育てしながらでも、ずっと美容師として働きたい」という意見が多数です。

 

美容業界で長く活躍してくれるスタッフを大切にすることが、人材難時代のサロン繁栄の道しるべとなります。

 

 

現状をどのように見るか

女性美容師やママ美容師だけではなく、スタッフを雇用している場合、日々色々な問題が起こりますし、やらなければならないことも多くなります。

「小林さんの言うことはわかるけど、実際問題としてこっちも食べていかなきゃならないから、スタッフのことばっかり考えるのは無理だよ」

という、ご意見もあります。

行動に起こす人、起こさない人では、現実の見方が変わります。

現状をどのように見るかとは、どのように行動するかということです。

 

しかし、現実を見てなんとかしようと行動すると、ますます現実に翻弄されてしまいます。

現実は、自分の心のフィルターを通して見ている映像です。

現実がリアルに感じるのは、それだけ自分がクリエイティブだということです。

 

だから、自分が変わる必要があるのです。

自分が変わると世界が変わります。

 

今現在のサロン環境で、女性美容師がずっと働くために必要なこと

それは、自分が変わることです。

 

競争から協働へ。

それでは、また。

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サロンはオーナーの夢の箱? #人材育成 #美容室経営

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みなさん、こんにちは。

代々木八幡 美容室スプラッシュの小林誠です。

 

梅雨真っ只中。

ジメジメシトシトと雨の日が続きますね。

 

サロンはオーナーの夢の箱?

サロンオープンの頃は、オーナーの夢に沿って経営したり、運営したりすると思うんですね。

サロンに勤めていた頃に夢見た自分のサロンのカタチは、オーナー自分自身が決められます。

やりたい放題?

好き放題?

 

いやいや、ちょっとお待ちください。

スタッフを雇用している時点で、サロンはオーナーの物「夢の箱」ではなくなるのです。

 

スタッフが主役

一人サロンの場合は、自分の好きなようにすべてを決めて、自分の都合でお客様をお迎えできます。

しかしスタッフが一人でも在籍しているサロンでは、オーナーは主役ではなくて脇役になります。

誰が主役かって?

お客様?

 

いえ、スタッフが主役です。

スタッフたちが能動的に思考し行動できる環境作りを大切にし、スタッフたちが主役となった状態でお客様をお迎えする場所。

それがサロンの一側面だと考えられます。

 

サロンが、スタッフとお客様が幸せを体現する「場所」になります。

そのことに気がつくのが早ければ早いほど、スタッフもサロンも発展できると思います。

スタッフの育成は、オーナーである私の心の成長と密接に関わっています。

 

心の成長とは

スタッフは無限の可能性を秘めている。

スタッフの人間性を認めて、人材育成するといいのかもしれません。

 

サロンにおける人材育成の基本は、スタッフ達の伸び代をいかに創りだせるかにかかっています。

サロンでの人材育成の内容は、テクニック的なことはもちろんですが、

コミュニケーションスキルを高めるため日々の勉強。

そして心の成長です。

 

心の成長とは、心の奥行き、心の深さの成長です。

心が成長すると、情緒が育まれ人としても魅力が増していきます。

新人としてサロンに入って数年すると一気に大人っぽくなるのは、心が成長するからなのです。

 

そう考えると、日頃から自分の言葉を持ち、自分の考えを素直に表現していくことは、美容師のキャリアに関係なくとっても大切です。

美容師は一生をかけた心の修養が必要です。

 

その人のことを変えないこと

サロンにおける人材育成の中心的要素とは、愛です。

愛とは、その人のことを変えないことです。

ありのままを受け入れてあげること。

 

日頃からサロンを運営していると、つねづね感じることです。

 

スタッフのありのままの姿を受け入れること。

 

幸せを体現できる場所

勤続年数の長いスタッフが、発展的な理由で退職した時や、何かお祝い事があった時に、

サロン全体でお祝いできる風潮があるサロンと無いサロンでは、

在職している既存スタッフたちの心理は180度違います。

 

本当はお祝いしたい事柄でも、何事もなかったようにしなければならない時、その場にいる人たちは、心を閉ざし、オーナーや店長の顔色を伺うようになってしまいます。

お客様もそういうサロンの雰囲気は、一瞬で見抜いています。

 

社員とお客様が幸せを体現できるサロンとは程遠くなりますよね。

 

どんなことでもそうですが、結局オーナーや店長のエゴや恐れの観念が邪魔するのです。

 

 

皆様の職場は、オーナーの夢の箱ですか?

それとも、スタッフとお客様が幸せを体現できる場所ですか?

 

それでは、また。

 


追伸

昨日の夕方は太陽の光が強く感じました。

駅へ向かう途中、夕陽の方を見ると一筋の雲と彩雲が出ていました。

 

そして今朝、大阪で大きな地震がありました。

これから先も、上にも下にも、右にも左にも揺れるかもしれません。


いま自分が体験しているコトにどんな意図を持つかって大切だなぁと、日々感じています。

しっかり地に足つけていきましょう。

 

皆様にとって今日という日が良い日となりますように。

世界人類が平和でありますように。

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新美容出版のTOMOTOMOに取り上げて頂きました #人材育成

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みなさん、こんにちは。

代々木八幡 美容室スプラッシュの小林誠です。

 

爽やかな季節から梅雨の季節へ移り変わります。

季節だけではなく、サロンもスタッフも変化していきます。

誰でも生まれながらに変化しながら成長していきます。

 

ミカンを食べている時のこと

2018年1月のこと、サロンに一本の電話がかかってきました。

ゆっかちゃんが電話を受けてくれた時、私はミカンを食べていました。

 

私が電話を代わると、相手は・・・

「私、新美容出版社編集部の〇〇と申します。今日は小林様に取材のご依頼でお電話させて頂きました。」

と切り出しました。

 

私は・・・

「し、し、し、新美容出版!?!?」

と本当にクリビツテンギョウ、びっくり仰天でした。

 

というのも、

私が専門学校生だった30年前から愛読していた、日本の美容業界を常にリードして、美容師のクリエイティビティを触発し続けている業界紙を発行している出版社からの電話だったからです。

 

20代前半にスタイリストになった頃、

「将来、絶対に『しんびよう』で自分の創ったヘアを特集されるような美容師になる」

と夢に見ていた出版社からの取材依頼です。

 

依頼内容は・・・

今回の依頼内容はヘアスタイルのことではなく「サロンの教育について」でした。

取材日時の相談や編集者さんとの連絡先のやり取り後、私は編集者さんに聞いてみました。

「ちなみになのですが・・・今回どのような経路で私にお電話をいただいたのでしょうか?」

すると編集者さんは、

「小林さんが書いたブログで、関根志穂さんの着物の着付けに関しての記事を読まさせていただきました。いきなり関根さんへの取材というのも、と思い、まずは代表である小林さんからお話を聞かせていただければと思ったのです」

ということでした。

 

電話を切った後・・・

「し、し、志穂ちゃん!!かくかくしかじかで、〇〇が●●でチョメチョメだってよ!」

と志穂ちゃんと握手しました!

ミカンを持った方と別の手でw

 

入店当時、ホームシックで毎日泣いていた志穂ちゃん。

何を質問しても返事もろくにできなかった志穂ちゃん。

 

Splash6年目にして、新美容出版のTOMOTOMOに登場です。

専門学校時代を知る同級生や先生たちは、きっとビックリするでしょう。

 

 

記事が公開

後日談になりますが、TOMOTOMO編集者さんから電話があり、追加で「スタッフの成長に関して、もう一つくらいエピソードをお聞かせください」と言うことでしたので、私はそれならと木村由里香の話をしました。

 

TOMOTOMOで公開された二人の記事は、

サロンのスタッフ育成 SPLASH(東京・渋谷)の場合<木村由里香編>

http://www.tomofriend.com/archives/3523

TOMOTOMO編集部がお届けするスタッフ育成レポート、第3回は代々木八幡のサロン、SPLASHの事例です。前編ではサロンの歴史と、今や売れっ子スタイリスト木村由里香の苦節時代のお話を。

 

サロンのスタッフ育成 SPLASH(東京・渋谷)の場合<関根志穂編>

http://www.tomofriend.com/archives/3547

人材育成レポート、代々木八幡のサロン・SPLASHの後編をお届けします。スタッフが全員辞めてしまったという苦い経験を持つオーナー・小林誠さんは、一人ひとりと向き合い、良いところを引き出す個別育成に取り組みますが……。

 

私の中の明確な基準

「一人一人の才能を見つけてその部分を伸ばす」と言っても、そこには私の中の明確な基準というか真意があります。

それは、その人の存在自体を尊重することです。

尊重するとは「その人のことを変えようとしない」ことです。

 

人はそれぞれのタイミングで肉体的にも精神的にも成長していきます。

極端に言ってしまうと、自分が選んだ魂のブループリントに沿って成長していきます。

私はそのアシストをするだけです。

 

サロン教育は、新卒入社してから、技術的なことはもちろん、社会人としての躾やコミュニケーションの大切さ、日本人としての誇り、美容師としての職業的な厳しさは必要な時に必要なだけ与えます。

しかし、それすら本人の選択する意思にかかっています。

 

サロンでは、スタッフたちが能動的に思考し行動できる環境作りを大切にしています。

スタッフたちが主役となり、お客様をお迎えする場所がサロンの一側面だと考えています。

 

それでは、また。

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