経験するために私たちは今を生きている

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みなさん、こんにちは。
Splashの小林誠です。

何かを成し遂げる方法として、どれか一つだけしか道が無いとか、これをするのが一番早いという様な物事の考え方があります。

本当は、どんな道を通っても良いですし、少し遠回りするくらいのノンビリとした気持ちの余裕が必要だと思うんですね。

何故なら、いろいろなコトを経験するために、私たちは今を生きているからです。

 

美容室スプラッシュ橋詰杏

期限を決める事と、期限が決まる事

少し大袈裟に言ってしまうと

「いつまでにやらないと間に合わない」

「この波に乗らないと損」

「この方法が一番効率的だし、一番効果的」

このように言う人がいます。

はい、確かに今という時代を怠惰に過ごしていては、何事も成し得ません。

今決めたコトに真摯に向き合って、ちょぉ〜真剣に行動する。

これが決め手なのは間違いありません。

だからこそ、その過程において自然と期限が決まるのが望ましいのです。

 

無理強いをしない

Splashは開業23年目になりました。

スタッフたちも勤続19年、18年、12年、、、と、みんな長く働いてくれています。

その中に、この春から入社3年目になったアシスタント杏ちゃんがいます。

 

私:「最近カット練習の調子はどう?」

杏:「ちょっと苦戦中です。一つ覚えるとその前の段階の部分ができなくなって」

私:「あぁそう、何か覚える時は波があるよ。一つひとつ確実に覚えられれば良いけど、出来たり出来なかったりする。その状態がしばらく続いて、それを超えると一気に世界が広がるよ」

杏「はい、、?」

私の分かりにくい説明が出ましたw

 

その後、

私は「杏ちゃんにはさぁ『あぁ美容師って本当に楽しいんだなぁ』って心の底から実感してもらいたいんだよね」と伝えたのでした。

私はこの段階では「いついつまでにこれとこれをやって、そしてこれだけの結果を出しなさい」とは一言も言っていません。

その言葉を言った途端に無理強いをしてしまい、結果のみにフォーカスしてしまうので本質がぼやけてしまうからです。

すると、遅れたり、失敗できなくなってしまうんですよね。

 

美容室スプラッシュ橋詰杏

失敗の観点

他人と比べて遅れを取ったり、失敗を恐れる気持ちは誰にでもあるものです。

特にスタイリストデビューへ向けてのヘアカット練習の場合、一度カットしてしまった髪は元に戻りませんし、失敗したらまた一からやり直しだからです。

早くスタイリストデビューしたい気持ちの中で、何度も何度もやり直したりするのはモチベーションが下がってしまう原因にもなります。

失敗が続くと、失敗を俯瞰できなくなってしまうんですね。

私は、失敗に関しての観点の違いをアシスタント時代の早い段階から伝えておくことがとっても大事だと思っています。

失敗は今の自分の立ち位置を理解するために必要なコトだと思うんですね。

 

美容室スプラッシュ橋詰杏

成長と経験

美容師としての成長段階では、良いことも悪いことも本当にたくさんの経験をします。

その中でも「失敗」は、今の自分の立ち位置がわかる一番簡単な指標となり、人生が好転していく時のサインとなります。

失敗がサインとなり、その後自分が進む道の修正ができるのです。

ヘアカットの失敗は、自分の中にあるテクニックの引き出しに入って、その後はバリエーション豊かなヘアスタイルを創造するための使われます。

失敗するから成長するのではなく、成長するために失敗すると言っても良いかと思います。

 

世界が広がる時

赤ちゃんが急に大人にならないように、美容師も急にスタイリストにはなりません。

その成長過程の中での経験が大事なんですね。

それにスタイリストになってからの方が、たくさんの経験をしますしね。

経験が蓄積されると、一気に自分の中の世界が広がる時が来ます。

 

何かを成し遂げる方法として、どれか一つだけしか道が無いとか、これをするのが一番早いという様な物事の考え方があります。

本当は、どんな道を通っても良いですし、少し遠回りするくらいのノンビリとした気持ちの余裕が必要だと思うんですね。

何故なら、いろいろなコトを経験するために、私たちは今を生きているからです。

 

それでは、また。

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伸び代を見つける #美容室経営 #人材育成

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みなさん、こんにちは。

代々木八幡 美容室スプラッシュの小林誠です。

Splashもオープン19年目になりました。

 

本来の自分

お客様から

「スプラッシュのスタッフさんは、みんな長く勤めているよね。きっと働きやすいんでしょうね。」

と言われます。

「みんな感じが良くて、楽しそうに働いてるね。」

とも言われます。

経営者として、とても嬉しい言葉です。

 

スタッフ達はそれぞれ個性を持っています。

サロンに入店した時は、なかなか自分の個性を発揮できませんがサロンの一員として数年経過すると、本来の自分を思い出してきて表情が変化してくるのです。

 

本来の自分とは、

「喜んでいただくコトが喜び」

という自分が美容師を目指した頃の純粋な気持ちです。

 

意識の中にある純粋な部分が表情に現れるのです。

すると行動が変化してきます。

 

 

自主性と創造性

スタッフたちは自分でも気がついていない伸び代を持っています。

一人一人の得意分野や伸び代を見つけることで、更に個性が光りはじめます。

 

もしもサロンの代表である私自身が「こうあるべきだ」という思考に囚われていると、スタッフたちやサロンの多様性が失われてしまいます。

だからこそ、私はスタッフそれぞれの良い所を見るようにしています。

 

それはなぜかというと、意識を向けたところが拡大していくからです。

するとスタッフたちの心の中に自主性と創造性が膨らみます。

 

名も無き者の言葉

こんな言葉があります。

「ある者は木を植え、ある者は木を育て、ある者は木を製材し、ある者は家を建てる。その家には人々が集まり、それぞれを讃え合う。」

 

誰の言葉かというと、私の言葉です(笑)

 

サロンもオープン19年目になり、スタッフたちもすくすく成長を続けています。

それでも、まだまだ伸び代があります。

 

自主性と創造性が大事だと実感している、今日この頃です。

 

それでは、また。

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美容師は見て覚えられるのか? #新人教育

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みなさん、こんにちは。

代々木八幡 美容室スプラッシュの小林誠です。

 

サロン内を瞬時に状況把握

4月に新卒入社した新人スタッフも6月くらいになると、たくさんの仕事を任されるようになります。

自分一人でできる仕事が多くなり、お客様に一対一で接することが否応無しに増えてきます。

Splashは、休日はもちろんですが、平日でもサロン内がほぼ満席になることが多いので、

新人スタッフは自分が今何の仕事を優先したら良いかの判断を自分でしなければなりません。

 

特に、バックヤードからサロンのフロアに一歩踏み出した時、サロン内を瞬時に状況把握できるといいですよね。

 

しかしですね、これは理想論です。

なかなかどーして、そうはいきません。

 

では、どうしたら良いのでしょうか?

 

 

先輩からの一言アドバイス

一つ一つの仕事は把握できても、サロンの流れや優先順位はまだまだ把握できないものです。

そんな時に必要なのが先輩からの一言アドバイスです。

 

先輩スタッフたちも自分が新人だった時には、代々の先輩たちに手取り足取り指導してもらって、たくさんのコトを覚えてきました。

時には厳しく、時には優しく、みんな愛をもってお互いに向上してきたのです。

 

「あの時に先輩からの一言アドバイスが無かったら、きっと美容師を辞めていた。」

「なかなか美容師として成長できなかった時、先輩が自分の存在自体を認めてくれたことで救われました。」

誰にだって、こういう想いはあるはずです。

 

言い方を変えると、美容師は自分一人だけでは成長できない。ということです。

 

 

美容師は見て覚えられるのか?

美容師の仕事は見て覚えられるか?

ま、無理ですよね。

 

確かに、最近の若者や子ども達の中には、ピアノを習ったこともないのに、難易度の高い曲を一回聴いただけで弾けてしまう子や、

誰に教えてもらったこともないのに、芸術的な絵を描ける子が多くなっているといいます。

本来の人間の能力は無限で、誰でも簡単に物事がスムーズに出来る能力を持っているだろうと思います。

 

しかし・・・

「見て覚えろ」と言って、誰でも全員が美容師の仕事を覚えられたら理想です。

お客様を綺麗にするという目的に到達するまでの過程で、どんなコトが必要なのかを教えてもらい、何度も何度も練習して習得する必要があります。

まさに継続は力なりという言葉の通りです。

 

ちなみに「継続すること」とは、難行苦行の末にやっと習得するということではありません。

シンプルに楽しく続けていくことが大事です。

 

そのためのサロン教育環境が必要ということです。

 

 

サロンにおける本来の教育

スタッフ達の新人スタッフや後輩を指導している姿を見ていると

「サロンにおける本来の教育ってこういうものだよなぁ〜」

と感じます。

 

先輩スタッフが、後輩を時には厳しく、時には優しく、愛を持って指導しています。

そこには「効率」「利益」「生産性」という思考はありません。

 

先輩たちが後輩に対して単純に

「早く立派な美容師になってほしい」

「美容師の楽しみを一緒に分かち合いたい」

という想いからの行動が、サロン教育に反映されています。

だから、練習中は常に笑いがあります。

あんまり歯を食いしばってなくて、みんな笑顔なんですね。

 

 

人との関わりの中で

どんなの能力の高いスタッフでも、見て覚えるには美容師の仕事は複雑すぎます。

誰にも教わらないのに、最初から見て覚えることは不可能ということになりますね。

「見て覚える」という精神論も時には必要ですが、それをサロン内で強要するのは問題外です。

 

人との関わりの中で覚えたコトの復習として、先輩の仕事と自分の仕事の「違い」を見て覚えれば、なんだか楽しくなりますよね。

サロンの人間関係の中で、教え育てる環境が出来ているからこそ「見て覚えられる」のです。

本末転倒にならないようにしたいですよね。

 

それが幸せを体現できるサロンへの第一歩です。

 

それでは、また。

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